諸国へ御朱印の旅
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平安神宮の御朱印
平安神宮
四神相応の京(中央)
日本文化のおや神様
見上げるように大きな鳥居から参道、社殿へと王朝時代の華やかさが薫る平安神宮は、 平安遷都1,100年を記念して明治28年に創建された。
まぶしいほどに輝く境内の白砂に映える鮮やかな朱色の社殿は、平安京大内裏の正庁、 朝堂院を八分の五に縮小して復元されたもので、往時の華やかさをしのばせている。
社殿を取り囲むように広がる神苑は総面積一万坪という広大な池泉回遊式庭園で、 明治から昭和にかけて円山公園など東山一帯の名園を手がけた庭師、七代目小川治兵衛の作。
春の八重紅枝垂れ桜、二百種二千株が咲きそろう初夏の花菖蒲など、四季折々の草花が庭を彩る。
八坂神社の御朱印
八坂神社
四神相応の京(東に蒼龍)
祗園祭の神社
明治維新まで「祗園社」と称されていた八坂神社は、今も「祗園さん」と呼ばれ親しまれている。
四条通の東端にある西楼門(重要文化財)は京都観光のシンボル的な存在。
鎌倉時代の絵図には、本殿(重要文化財)とともにほぼ現在に近い姿が描かれている。
七月の「祗園祭」では一月間にわたって疫病退散を祈願する様々な神事・行事が行われ、 特に綺麗な山鉾巡行、勇壮な神輿渡御が有名。
また火縄をくるくると回しながらご神火をもち帰る「をけら詣」は、 年末年始を代表する京都の風物詩となっている。
ご祭神のスサノヲノミコトは、日本で初めて三十一文字の和歌を詠み、和歌神としても崇められている。
松尾大社の御朱印
松尾大社
四神相応の京(西に白虎)
酒造の神様
「酒造の神様」として信仰を集める松尾大社は、背後の松尾山を含む約十二万坪が境内。
社務所の裏にある神泉「亀の井」は、酒造家が酒の元水として造り水に混ぜて用い、長寿、 よみがえりの水としても知られる。
拝殿南側には全国の酒造家が奉納した酒樽が積み上げられ、信仰の篤さが伺える。
重要文化財の本殿は、松尾造りと呼ばれる特殊な両流れ造りの建築で、応永四年の建造。
天文十一年に大修理された。
宝物館には、平安時代初期の作で我が国最古と言われる三体の神像(重要文化財)を所蔵する。
四月には、約三千株の山吹が咲き、関西一の山吹の名所でもある。
城南宮の御朱印
城南宮
四神相応の京(南に朱雀)
家づくりの守り神
木々の緑に朱の鳥居が清々しい城南宮は、平安遷都の際、守り神として都の南に創建され、 「方除の大社」と仰がれる。
方除とは、方角の災いを取り除くことで、新築や増改築、引越し、旅行や車の安全、 家庭円満を願って多くの人が訪れる。
平安時代後期、この地に築かれた鳥羽離宮は方違の宿所や熊野詣出立の地に選ばれ、方除の信仰が高まった。
また、歌会や舞楽、舟遊びや流鏑馬が行われ、王朝文化が開花した。
優美な佇まいの社殿は平安後期の様式で統一され、広大な神苑「源氏物語 花の庭」では、春と秋に 「曲水の宴」が雅やかに行われる。
珍しい八角形の方除お守りや、お清めのお砂を錦の袋に入れたお守りは、方角が気になる人にお勧めです。
賀茂別雷神社の御朱印
賀茂別雷神社
四神相応の京(北に玄武)
世界文化遺産・通称上賀茂神社
平安遷都以来、皇城鎮護の神・山城国一之宮として崇敬を受け「千年の都」 京都の中でも最も歴史のある神社です。
境内地二十三万坪には、文久三年造営の国宝「本殿・権殿」をはじめ、 寛永五年造営の重要文化財建造物が建ち並ぶ。
平成六年には境内全域が「古都京都の文化財」の一つとして世界文化遺産に登録された。
この社殿のほとんどが江戸期の造り替えであるが、現在に至るまで往古の姿を受け継いでいる。
境内に並ぶ一対の円錐形の立砂は、神代の昔、賀茂別雷大神ご降臨された秀峰神山を形取ったものである。
五月十五日の「葵祭」は、「源氏物語」等の文学作品にも登場し、当時「まつり」といえば葵祭であった。
平安装束に身を包んだ五百名以上の行列が京都御所を出発して上賀茂神社まで進む路頭の儀は、 王朝絵巻さながら雅やかである。
御朱印とは
始まりは江戸時代ごろで、寺院の参拝したときに、信者が写経した「経文」を奉納し、参拝の「証」としてその寺院や御本尊の名称を墨書し、「宝印」を授与されるものでした。
これを「納経・朱印」と言います。今でも「納経印」、「納経印帳」、「納経所」と呼ばれることもあります。
御朱印の魅力は、ひとつひとつ手書きされ、その神社仏閣によって書かれる内容が違います。同じ神社仏閣で書く内容が同じでも、書く人の筆さばきの違いにより、その味わいはさまざまです。
また身近に、あなたの心のエネルギーを充足してくれる神社仏閣(あなたのパワースポット)をみつけ、朔日参りまたは月参りをしてはいかがですか。
心のよりどころとしての神社仏閣に、ご自身の節目・節目のご報告をする。
そんな参拝の「証」でもあります。
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